最愛の彼氏、彼女を失うということは失う側の心理から見て、生きる意味の大きな部分を失うといっても過言ではない状態とも言えます。
心療内科などで、躁うつ状態で欝を克服しようとする人の中にも欝の原因が過去の恋愛における失恋やトラウマであることは少なくありません。
かけがえのない人をその生活から失うと予測できる出来事(別れ話)は、それを言い渡された人間にとっては受け入れがたい現実なのです。
では、なぜ、
別れ話の切り出した際に彼女は自殺すると脅すような言動を発するのか?
別れたくない強い思い、相手に通じない理想が生み出す結果
あなたがもし、彼女に「もう会うのはやめよう」
と切り出した場合、
言われた彼女が
- 黙りこむことがあるでしょう。
- 激しく反論することがあるでしょう。
- 別れの原因はあなたにあると主張してくることもあるでしょう。
- あなたの思うような振る舞いをすると約束し関係を継続するよう懇願することもあるでしょう。
これはお互いの関係や性格などの条件に応じて様々な状況が出てくるというものですが、根本的に冷静さを失いかける、あるいは冷静さを失う出来事が目の前に生じているというのが彼女の状態なのです。
- 人間はそれぞれの許容出来る現実の幅が異なります。
- 人間はそれぞれが持つ生活環境も異なります。
彼女が心の拠り所にできる人間が彼氏だけであれば、その彼氏を失うことは当然許容出来る範囲外の状況と考えてしまうのです。
もし、別れ話を切り出して、混乱した彼女が自殺をほのめかすようなら、その時点でその彼氏は彼女にとってかけがえのない存在として置かれているのです。
それでも別れたい。
と強く思うのであれば、彼女が冷静さを保っている状況で恋愛状況という一種の催眠状態をうまくほどいていく手続きをもつべきです。
恋愛関係という催眠状態を解除する方法
自殺をほのめかす人ほど自殺なんてしないとは言うものの、万が一本当に自らの命を絶つようなことがあれば、残された人間にも大きな心の傷が残ることでしょう。
できるだけ不幸を少なくするために恋愛感情をほどくような暗示を理解できれば自然な別れも望める場合があります。
まず、理解し判断すべきなのは
恋愛関係を形成した具体的理由です。
- なぜ二人は恋人同士になったのか?
- なぜ二人は恋人同士で同じ時間を過ごしあえたのか?
大きくこの2点を具体的に理解できれば自然消滅的な別れを生み出すことも可能かもしれません。
男女がくっつくのに大きな理由はありません。
出会ったタイミング、これが最も大きな理由であることも少なくない。
- タイミングがよかったから一目惚れした
- タイミングがよかったからゴリ押しのアタックが通じた
- タイミングがよかったから友だち以上になってしまった
- タイミングがよかったから、普段見えにくい理想の部分を感じ取れた
など二人の関係性を他の人とではない特別なものにしてしまう大きな理由はタイミングだったりします。
出会った頃にはそうでもなかった理由が時を追うことで価値ある事として表面意識が潜在意識へセットしていくのです。
幼馴染だったから、◯年ぶりに会ったから、特別な人同士しか出会えない場所で出会ったから、名前のイニシャルが同じだったから、趣味が似てたから、価値観が一緒だから、互いに違う存在だから、尊敬できる人だから、告白のタイミングがステキだったから、、。
いろんな理由付けを脳内で行なっているものの、恋愛関係に至った理由はすべてタイミングで出来上がった自己暗示なのです。
そこで出会ったことに、
その時出会ったことに、
強く大きな価値をつけたがるのです。
それが恋愛状況での自己暗示であり、彼氏、彼女ともに自己暗示をかけているのですが、時としてどちらか一方が先に、その暗示から覚めてしまうのです。
それが、「熱が冷めた」という恋愛状況の破綻といえるのではないでしょうか。
そこに価値がないという暗示をかける
暗示とは直接的に言葉で表現するものではなく、暗に示すことです。
恋愛関係の中で自己暗示的に出会った理由や好きなった出来事を精神的に可視化するための理由付けをしている状況があります。
- 好きになった理由
- この人が大事だという理由
を無意識の中に埋め込んでいく。
これらの自己暗示をうまく覚ます暗示を見つけ出してください。
先述の「タイミング」を崩す暗示を見つけるのです。
出会ったタイミング、告白がロマンチックだと感じれたタイミング、尊敬できる人だと思わせたであろうタイミング、幼馴染から恋愛感情へ移行したタイミング、
など、それらの出来事やタイミングが特別ではなかったと気づかせる言動を示すことが有効な暗示となります。
恋の熱が冷める時
自分自身が覚める時をイメージしてみれば
現実に向き合ったより具体的な催眠解除用の暗示が見つかることでしょう。
はっきりと具体的に伝えるのではなく
出会ったタイミング、告白がロマンチックだと感じれたタイミング、尊敬できる人だと思わせたであろうタイミング、幼馴染から恋愛感情へ移行したタイミング、など
これらが世間一般と比べても
彼女個人の経験としても「全く特別ではない」と思わせる暗示を考えるのです。
自分が好きになった理由が特別ではないと思えば、恋愛の覚醒状態は覚めてしまうものではないでしょうか。
以上、
恋愛の終わりに不必要な不幸が生まれないためにもぜひ真面目に向き合って考えてみたい折衝術です。